Tableau 10.2新機能:データソースの結合条件に計算式が使える「結合計算」機能について #tableau

Tableau 10.2新機能:データソースの結合条件に計算式が使える「結合計算」機能について #tableau

Clock Icon2017.08.30

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Tableauは現時点(2017年08月末)時点での最新バージョンは10.3であり、当ブログでも新バージョンが出る度に都度機能紹介を行ってきましたが、紹介仕切れていない機能も幾つかありました。そこで当エントリではバージョン10以降(10.1〜10.3)のマイナーバージョンリリースで発表された新機能の中で紹介を出来ていなかったものについて改めておさらいする形で紹介してみようと思います。

※検証する機能は10.2で初出となるものですが、動作確認・検証については 現時点(2017/08/30)での最新バージョンである10.3で行っています。

当エントリで紹介する機能はバージョン10.2での登場となった「結合計算機能」です。

Tableau 10.2 | Tableau Software

結合計算機能について

新機能紹介の前にまずは既存機能の内容から。Tableauではテーブルやシートなどの情報を、任意の項目間で条件合致させる事で情報を「結合」する事が出来ます。結合の種類も様々指定が可能となっています。

tableau102-new-features-calculated-union_01

今回の新機能はこの「結合」の部分の手段として、任意の計算式を利用出来るようになるというものになります。以下のファイルは今回のケース検証用に用意したものです。片方のシート(starring)では名前が姓名で分割されているのに対し、

tableau102-new-features-calculated-union_02

こちらのシート(characters)では姓名が合わさった形となっています。この場合、『前者の情報は姓名を半角スペースで結合させた上で結合条件に用いたい』という要件が挙がってくる形となりますが、今回の新機能でそれが可能となるのです。

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では実践してみましょう。まずはstarringテーブルを指定。

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次いでcharactersテーブルを指定。この時点でTableauは一致するキーで結合を試みようとしますが、この状態では一致するキーが無く、エラーとなります。ここからキーの指定をカスタマイズ指定を行います。『結合計算の作成』という選択肢がありますのでこれを選択。

tableau102-new-features-calculated-union_05

結合に用いる項目を任意の計算式で作成します。

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ここで作成した計算式を結合の条件として利用する事が出来ます。もう片方の項目を指定する事で...

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無事、やりたい事(姓名の結合文字列からヒーロー名を取得)が実現出来ました。

tableau102-new-features-calculated-union_08

まとめ

という訳でTableau 10.2新機能『結合計算』に関する内容のご紹介でした。一箇所に集約されていないデータソース、また今回のケースの様に項目間の形式が合っていない場合に「まずは見てみよう」という時にこの辺りの機能は非常に便利に働くのでは、と思います。どういう計算式で項目をカスタマイズしておくかをTableauの当該機能で確認しておき、分析環境へのデータ投入・集約の際にETLやELT処理等で自動的に変換を掛ける際の参考にしてみる等して活用出来そうです。

今回のケースはシンプルな文字列結合を例に挙げましたが、Tableauで扱える計算式・関数であれは他にも応用は可能です。是非色々試してみてください。

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